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成熟した人格の基準、だと!?

以前から一度は拝読しようと思っていた、精神科医である香山リカ氏の著作を何冊か読んでみた。

その中の一冊に、アメリカの有名な精神科医が定義する「成熟した人格の基準」というものが紹介されていた。

そのまま引用させて頂くと、以下のような内容である。

1.関心が自分にのみ向いていない
2.関心が仕事に向いている
3.明確な目標と能率的な仕事の習慣を持つ
4.個人的な感情を統制できる
5.客観性を持つ
6.他人の批判や示唆を受け入れる
7.個人の努力に対して責任をもつ
8.新しい状況に現実的に対応する


この考えに対して香山氏は、アメリカ流成果主義社会、強いては近年それを取り入れ混迷しつづけている現代日本において効率よく報酬を得るために必要なスキルとして、成熟した人格とは関係のない定義だと一部批判的な意見を述べている。

私もまさにそのとおりだと思った。

現代の資本主義経済において企業がその中で生き残るためには、効率化、ムダの排除、そしてそれらをもって業務を徹底的に最適化していく必要がある。
しかしながら、それはその中で働き生活する多くの人間、その関係に対しても実は同じように適用されなければ成り立たない、というか効率よく進められない。
組織の中で対立など無い方が効率的なのだ。
組織の中で社員が上からの指示に対し疑問、不満を持つ事は非効率的なのだ。
組織の中で環境が良かろうと悪かろうと、とにかく適応してもらわなければ効率が悪いのだ。

結局上記の8項目は、このような生産システムで運営される現代社会の中でうまい具合に一つの歯車として機能できるようなノウハウ、ビジネス指南のような気がする。

つまり、このような人間であれば、
あなたは属する会社の中で実にピッタリはまる歯車として機能できますよ。
そして、そのように生きるのが
自分の提供する労働力への対価として報酬が最も効率よく還ってくるんですよ
という感じだ。

現代におけるビジネスマンの処世術といえばそれまでだが、これをもって堂々と成熟した人格とはこうなのだ、とは言ってもらいたく無い。

「成熟した人格」というものを定義として述べるならば、それはいつの時代においても不変のものでなければならないと思う。
あくまでも現代におけるという接頭語がつくならば、それは最早定義としては相応しくない。

この「成熟した人格」を持つ人が10年後も得をしている保証はどこにも無く、つまり成熟と成功は本来その指し示すところが異なる。
しかしながらこの成熟として述べられている8ヶ条は、どうも成功をバックグラウンドとして考えられているような気がする。

この基準は、私に言わせると
「現代社会において会社の歯車として成功しやすい人格とは」
のように思えた。

以上、独り言でした。


……続く。

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97: by on 2012/11/04 at 22:27:50

私は、「成熟した人格」というものが社会生活から切り離された概念だとは思いませんし、いつの世にも通ずる普遍の定義があるとも思いません。
人は社会の中で生まれ、社会の中で人格を育みます。
人が社会という群れの中で生きる以上、その群れに上手く適応しうる性向が「成熟した人格」と扱われ、そうでないものが「未成熟」とされるのは、いた仕方のないことではないでしょうか。
そして社会の構造は時代・地域により変わりますから、それぞれの時代により「成熟した人格」の定義も変わるのではないでしょうか。

98:Re: タイトルなし by オペラ on 2012/11/04 at 22:56:35

コメントあざッす。
私も確かに社会生活から完全に人格を切り離して考えるということは出来ないと思います。
しかしながら、逆に考えると「社会での成功者=人格についても成熟している」という定義にはやはり違和感を覚えます。
処世術には長けている、或いは何らかのカリスマ性、他人より秀でた能力を有しているとは思いますが、必ずしも人格者だとは限りません。
そういう意味で、人格とは必ずしも社会性という一つの側面からだけで判断されるものではないと思っています。


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