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俺、読み方間違ってる!でもおもしろい『沈まぬ太陽』

皆さん、どもども。

うつボッチオペラです。


一週間ほど前でしょうか、近所の某BookOffで大安売りをしている書籍群の中から、ふとあるタイトルが私の目を惹きました。

『沈まぬ太陽』 山崎豊子著


私の精神状態がそうなのか、”沈”とか”落”とか、いわゆるネガティブな単語がよく目に付くようになるんですよね、何故だか。
そしてある意味ポジティブの象徴である”太陽”という単語とで造られているこのタイトル、結局ネガなのかポジなのか、或いはその両方なのか、内容がまるっきり想像出来なかったもので、ついつい購入してしまいました。

恥ずかしながら最近になって知るのですが、書籍が大ヒットした後、様々な物議をかもし出しながら映画化にまで至り、更にその映画も数々の賞に輝いているという、
いわゆる傑作であり大作だとされている本らしいです。

第5巻までで完結という長編ものなのですが、私は現在第2巻を読了しようとしている段階です。
私は映画も観ていないため、これから物語がどう進行して、最終的にこの大作としての結末をどのようにまとめるのか、非常に興味深く、読書欲が沸いてきます。

結局第1巻を読み終わり、気が付くとすぐに第2巻を購入していましたからね。



ネタバレになるので内容については詳しく述べませんが、日本の航空会社の一社員”恩地”が何の因果か組合委員長となり、実直かつ潔癖、更に他人を思いやる心まで持ち合わせているもんだから組合の中で労働条件改革の祖として良くも悪くも有名人になってしまいます。
当然会社側には目を付けられ、その結果思いっきり報復人事の餌食にされます。
カラチ→テヘラン→挙句の果てに営業所も無いケニアのナイロビにまで飛ばされてしまいます。

普通に素直に読んでも十分おもしろい作品になっているのですが、私なぜか第2巻まで読み進めて行く内に、この作品をたまに違う目線で読んでいたりすることがあるのです。

この作品の主役”恩地(おんち)”という社員なのですが、まあいわゆる東大を出てJALに就職するというような超エリートな訳ですよ。

私、恩地が異動になる度に思うわけなんですよ、
「辞めて他に再就職すりゃいいじゃん」って。

で、会社からも何となく「謝る素振りを見せるのなら許してあげるよ」みたいな交渉もあるんですよ。

でも彼は頑なにそれらを反故にします。

作者もさすがにあまりにも愚直すぎる主人公に不自然さを感じていたのか、1,2回恩地が何故辞めないのか、謝意を見せないのか、についてさらっと触れています。

一つは会社に負けたくないから、もう一つは支持してくれる同士がまだ日本に残っているから。

結局会社員として、自分がこの会社でやりたい事、社会貢献へつながる事、会社を大きく豊かにしていく事、それらが全く見えてこないんです。

もう完全に意固地になって
「向こうが折れるまで死ぬまで会社になんか謝ってやるもんか」

という本末転倒な方向へ、ベクトルが向いているのです。

彼は人事の辞令が自分に降りて来る度にワクワクします。
「今度こそはっ、今度こそは日本へ!」
そして結局、「恩地君、次はパキスタンね」という具合にどんどん日本から遠ざかって行きます。
彼は涙を流しながら「どうして?どうして俺だけが」と呟きます。

なんだかギャクマンガを見ているようで、おそらく作者の意図とは正反対に私はそこで作中からふと我に返り、「ププッ」と声を出して笑ってしまうのです。

「お前、またかよ。でもまたそこで頑張っちゃうんだろ」

彼は異動になる度に、会社員としてではなく、全く別の意味でたくましくなっていきます。
ケニアのナイロビで一人で勤務する頃には、ライオンも一発でしとめるという凄腕の猛獣ハンターに成長しているのです。
もうマンガかRPGですよね。

でも彼は会社を辞めないのです。
作中では彼が辞めることに対する葛藤さえ描かれていません。

もう言っちゃ悪いんですが、かなり頭悪い人です。

『恩地(おんち)』という名前は、もしかしたら運動音痴、味音痴のように、生き方おんちから取ったんじゃないのか?と疑ってしまいます。

そしてその恩地のライバルとして『行天(ぎょうてん)』という男が登場します。
恩地と共に組合で会社と戦い、実績を残した上でその後は会社とうまく折り合いをつけ、出世コースを歩んで行きます。

行天(ぎょうてん)君は恩地(おんち)君の、あまりの生き方音痴ぶりにビックリ仰天しているのでしょうか?




ある噂では、この作品は実話を基にしており、某JALの実在社員の体験に脚色を加えたものだといいます。

もしそうなら実在のその方は絶対に、「辞めることに対する葛藤」と毎日闘い続けていたはずだと思うのですが。
いや、そうあってほしい。

という訳で、読み方見方をかなり間違っている私なのですが、もちろん正当な読み方をしても物語に引き込まれてしまう傑作に違いはありません。
しかし、私のように今のところは「ギャクヒーロー恩地くん」、という読み方をしても楽しめます。
まさに一粒で二度おいしいとはこの事でしょう。

第3巻以降はもしかしたら恩地君は違った生き様を見せるのかもしれません。

しかし、何故か私は彼に色々な期待をしてしまいます。

いやぁ~、おもしろいですねぇ、小説って。




……続く。

最後まで読んで頂き、感謝、感激です。
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