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ある日の心療内科にて……

皆さん、どもども。
うつを背負って人生ヒルクライム中のオペラです。

「どうでしたか?調子は」
診療は決まって先生のこの言葉で始まる。

私はまとまらない頭のままで、とりあえず思いついたことから話し始める。
「え~っと、頭痛の頻度も減りましたし、割と昼間外に出られるようにもなってきました。
 それともし頭痛になったとしても市販のEVEで……」
先生は一生懸命目の前のカルテに私の発言を書き留めていく。
「……に出られるよ・う・に」
やがて筆が追いつかなくなると、先生はスタッカートで私の発言の語尾をなぞりだす。
私は一旦話を中断し、先生が書き終わるのを待つ。
先生が書き終わった頃合いをみて、再び私は話を始める。
暫くするとまた先生のスタッカートが語尾をなぞる。
以降、これが何度か繰り返される。

私が一通り話し終えると先生の見解が述べられる。
「今回は薬を工夫してみようと思ったんですが、調子が良さそうなのでこのまましばらく様子を見ましょうか」
「はい」私は納得したような顔で応える。
先生の目の前に広げてあるカルテには、今日も私のまとまっていない発言がそのまま殴り書きで記録されている。
私には速記文字にしか見えないのだが、多分本人にしか読めない日本語なのだろう。
そんなカルテをじっと見ていると、
「いっそそれ、そのままブログに挙げてくれませんか?私の代わりに」
なんて事を思った。

ここ最近は自分でも調子がいいように思う。
ロードバイクにも乗れているし、ブログも割とまめに書いているのが良い証拠である。
でも何か、何かが違うのだ。
多少活動的になっているのは事実だが、私は自分が行動するその動機に何かこう言いようのない違和感を感じるのだ。
言葉で表現するなら私は、
”動きたい”から動いているのではなく、
”じっとしていられない”から動かざるを得ない、
そんな状態に近いのだ。
結果としてはイコールなのかもしれないが、一方は自発的で健全なのに比べ他方はまるで他者に強要されているようなひっ迫感を感じる。
確かに動機はどうあれ一度動いてしまえば心は晴れ、気持ちは前向きになる。
結果オーライと言ってしまえばそれまでだ。
でもこの不自然さは一体何だろう?
何か頭の中に別の人格が突如生まれて、気が付けばそいつに主導権を握られてしまっていたかのような気がして落ち着かない。
この場合、本来の自分の人格の人権はどうなるのだ?
新しく生まれた人格を横目に、為す術無く見守っているしかないのだろうか?
その内に本来の人格の方が消えて無くなったりしないのだろうか?

新しい不自然な人格、それは明らかに薬によって創られた人格。
その人格は厳密に定義されたルールに拠って成っている。
心の底では活動など望んではいないのに、沈静を許してはくれない。
本来考えなければならない事があるはずなのに、それを思い出させてくれない。
そのルールは精神科医に”効能”と呼ばれている。

あぁ、今日も新しい人格にせっせと餌を与えて強く大きくしている自分がいる。
依存してはダメだ、これは別人なのだ、と分かっていながらも。
いつか私を食い殺す化け物になるかもしれないのに。
……続く。

最後まで読んで頂き、感謝、感激です。
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