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今年最後の紅葉を求め、嵐山鹿王院へ。

皆さん、どもども。
うつを背負って人生ヒルクライム中のオペラです。

嵐山渡月橋を渡ります。
まだ辛うじて落葉していないモミジも見つけることが出来ます。

IMG_2595.jpg

分かりにくいですが、鹿王院です。
鹿王院は足利義満が建立した宝幢寺の塔頭(たっちゅう)で、山号を覚雄山と言います。
宝幢寺は応仁の乱で焼失してしまったので、現在は単独で残されています。

IMG_2610.jpg

ここは同じ嵐山とは思えないほどの静かさ。
何しろ渡月橋から約1kmほど下った場所にひっそりと建っているので、観光客はあまり来ません。
受付でおばちゃんが二人体制で私一人を出迎えてくれました。
一人は拝観料の受領担当、もう一人はチケットを手渡す担当です。
ちなみに挨拶はその時世間話の聞き役にまわっていた方が担当します。

いきなり遭遇する参道はゴージャスでした。
道に沿って夜間のライトアップ用の行灯が並んでいます。

IMG_2611.jpg

色とりどりの紅葉に迎えられます。
歩いているだけで目の保養になります。

IMG_2612.jpg

落ち葉にもまだ十分の瑞々しさが残っており、落葉したばかりなのが分かります。

IMG_2613.jpg

と、そんな雅なひと時を過ごしていた私の耳に、前方から歩いてくる参拝客3人連れの声が聞こえて来ました。

「いやぁ、がっはっはは、ここね、禁煙て書いてないからセーフなのよ。
 だからね、吸っちゃうよ俺。
 もう我慢できないもの。
 煙なんて受付のおばちゃんには霞んで見えないから」

とても下品で不快な初老のオジサンの声です。
そしてその声にこれまた下品な笑いで答える同じく初老のオジサンと若い女。

流石に切れそうになりました。
タバコの代わりに苔に火をつけて吸わしてやろうかと思いました。

ここで急にある光景を思い出したのですが、
以前渡月橋の前で同じような年恰好のオジサンが、自分が構えるカメラの撮影範囲に入っている旅行者に向かって突然大声で、
「おい、どけよっ!!」
と怒鳴っていたのです。

気のせいかもしれませんが、私がこれまで観光地で遭遇した不快な光景って大概日本人のオヤジである場合が多いのです。

この年代のオヤジには何かある。
たった今そう思いました。


気を取り直して、参道は続きます。

IMG_2620.jpg

竹林の隙間から射す光に煽られたモミジ。
時間帯によってまた別の表情があるのでしょうが、光と陰で創られる色彩の陰影に魅せられました。

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前からの三人組。
あっ、こいつらだ。

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山門を抜け、客殿に入りました。

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舎利殿と枯山水の庭園です。
残念ながらこの写真には映っていませんが、舎利殿の右側には嵐山が見えます。

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参道と同じくまだ落葉して間もないモミジが苔を埋め、木の根の隆起を際立たせていました。

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帰り、同じ参道を逆から見た景色です。
微妙なカーブがその先を隠しており、想像力を刺激します。

IMG_2639.jpg

そして再び入り口へ。

IMG_2641.jpg

木枯らしの中、渡月橋まで帰ってきました。

IMG_2644.jpg

渡月橋で思い出しましたが、鹿王院の本堂に昔の嵐山の地図とその説明が掲示されていました。
それによると、渡月橋は今より約50m上流に架けられていたらしいのです。
当時、渡月橋は天龍寺によって管理されていました。
なので天龍寺と渡月橋は道一つ直進のみで行き来できる位置関係にあったのです。

今まで知りませんでした。
確かにその位置こそが嵐山の直下です。
それではなぜ、渡月橋は現在のメインストリートと直結する位置に架け変えられたのか?
思うに、現在の位置は景観よりも経済活動に重点を置いた、より資本主義的匂いの強い配置なのではないでしょうか。

平家物語の冒頭を思い出しました。

『祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
 沙羅双樹の花の色、盛者必衰のことわりをあらはす。
 奢れる人も久しからず、唯春の夜の夢のごとし。
 たけき者も遂には滅びぬ、偏に風の前の塵に同じ』

親を失ってもなおそこを居場所とする鹿王院、
そして商業の風に吹かれて居場所を変える渡月橋。

その渡月橋の真ん中に立ち、私は川面に群れ遊ぶ小鷺や川鵜を見ました。
「一度訊いてみたい。お前らにもこんな感情があるのか?」

IMG_2646.jpg

いや、多分こいつらは今この瞬間こそが人生の全て。
「昔どうだったかなんて関係ねぇよ(ついでに言うと明日なんていう概念も持ってないから)」
何となく、そう返されそうな気がしました。

……続く。

最後まで読んで頂き、感謝、感激です。
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