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Look595、眠れない夜を超えて北山杉の里へ。

皆さん、どもども。
うつを背負って人生ヒルクライム中のオペラです。

眠剤を飲んでも中々寝付けない夜。
一旦休戦とばかりに布団を抜け出した時、壁の時計は朝四時を指していました。

「これは明日、というか今日も消滅してしまうな」
そんな諦観の念を抱きながら、私は先日あるおじいさんのお蔭?で強制的に借りることになった文庫本に手を伸ばしました。

トルストイ『クロイツェル・ソナタ』。

「暗い、暗すぎる。
 少なくとも今私が読むべき小説ではないような気がする。
 あぁ、やっぱり病んできた。
 寝れない、もう寝れない。
 そもそもクロイツェル・ソナタって何だ?調べてみよう。
 なるほど、ベートーベンのピアノとバイオリンのソナタか。
 ちょっと聴いてみるか、某Youtubeで。
 うわっ、やっぱ暗い。
 あぁ、更に病んできた。
 冴える冴える目が冴える」

やがて人々が新しい一日を始める音が私の耳に聞こえてきました。
どうしようもないので全裸になりました。
レーパンに着替え、Look595をハンガーから降ろし、玄関を飛び出しました。
ちなみに上三行の間に約三時間が経過しています。
何をしていたのかは定かではありません。

意外と足はよく回りました。
嵐山を超え、気が付くと162号線のこんな場所まで来ていました。

PB030001.jpg

その後、一年365日ずっと工事中の謎の区間を通過し、御経坂峠を越え、高雄パークウェイ前まで到着しました。
意外とまだ紅葉が残っていました。

PB030003.jpg

路面は昨日の雨でじっとりと湿っており、その上気温はおそらく街中より3度は低いと思われ、なにか陰湿で暗澹とした昨夜(今朝)のトルストイを彷彿とさせる雰囲気を感じました。
ついでに頭の中でベートーベンが演奏を始めました。

「やばいな、なんか不幸な事が降りかかって来そう」

私はこのサイクリングを無事終えられるよう、先日トレイルを歩いて参拝した神護寺の方に向かって祈りを捧げました。
ちなみに目の前の坂を下りていけば神護寺へと続きます。

PB030006.jpg

その後も益々濡れる路面とどんどん下がっていく気温との相乗効果?もあって、周囲の紅葉をよそに私の心は一向に高揚してきません。
それでも頑張って走り続けた私。
暫くすると、まるで不幸の入り口のようなトンネルが目の前に現れました。

「中で車にひかれないようにしないとな」
私は恐る恐るトンネルに突入していきました。
この時ばかりは脚力が五割増しになりました。

PB030007.jpg

さて、もちろん無事だったから今こうしてブログを書いていられるので、結論を言うまでもなく無事でした。

不幸のトンネルを抜け、更に数キロ行くと、
川端康成『古都』の舞台の一つ、北山丸太の倉庫群が見えてきました。
主人公の一人、苗子がここで働いていたのだと思うと何か感慨深い気持ちにさせられます。
そしてちょっとテンションが上がってきました。
なんかあのトンネルを抜けたら、トルストイとベートーベンの呪縛から解放されたような気がします。
ありがとうトンネル、ありがとう川端康成。

PB030010.jpg

急峻な斜面に隙間なく屹立する北山杉。
小説『古都』の表紙絵を想起させるこの光景に心を奪われた私は、そのまま暫くここに佇んでいました。

PB030012.jpg

「やっぱ寒い、寒すぎる。
 お腹もすいてきたし。
 そう言えば今日はまだ何も食べていない。
 そういえば俺はなぜ腹ペコのまま一睡もせずに山の中を自転車で彷徨っているんだ」

ちょっとだけ現実回帰したようです。

標識が見えました。
指示通り止まりました。

PB030014.jpg

そして、指示通り「安全運転で帰り」ました。
めでたし、めでたし。

……続く。

最後まで読んで頂き、感謝、感激です。
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