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ある日の図書館にて。

皆さん、どもども。
うつを背負って人生ヒルクライム中のオペラです。

およそ一か月ぶりだろうか、図書館に行った。

断っておくが読書に対するモチベーションを上げるべく先日書いた『山の音』のレビューの効果が突如として現出したという訳ではない。

どちらかと言うと、これまで途切れることなく続いてきた読書欲が何故今月に入ってぷっつりと切れてしまったのかという事態に困惑している自分がいて、それならば特に目的は無いのだけれどとりあえず図書館に行ってしまえばそこで何かしらの変化があるのではないだろうかという哀しくなるほどに淡い期待によるところが大きい。

最近めっきり自転車にも乗らなくなったし、ギターなんかもPCテーブルの上に転がってるピックが目に入らない限り思い出すことすら無くなった。
そう言えばレンタルビデオもすっかりご無沙汰だし、今年劇場まで観に行った映画と言えば先日書いた『この世界の片隅に』と『君の名は』と『シン・ゴジラ』と『ちはやふる』くらいだ。

おい、劇場にはそこそこ行っているじゃないか。

でも『ちはやふる』は最悪だった。
何だあれは。
アニメでいたく感動した私は、そこそこ雰囲気が出ていそうだった予告編に割と本気で期待していたのだが、観賞後の私を襲ったのはそれはもう恐ろしいほどの落胆と怒りだった。

おっと、話が逸れ始めたので元に戻そう。

つまり、体に刺激を!心に抑揚を!をモットーとしている私としては、その糧となる趣味がどんどん失われていくこの現状を憂いているという訳だ。

日々何かが削り取られ、ますます平板になっていく人生。
何も生まれない、光さえも遮られた虚無の世界。
今微かに感じる息吹は一体誰のものなのか?

どうしよう。
という訳でようやく最初に繋がった。

図書館は程よくエアコンが効いていて居心地が良かった。

私は書架の間を巡り、色んな本を物色していった。
けれども中々私の食指を動かす一冊には巡り合えなかった。
館内を一回りして、私は古い小説の文庫本が並べてある書架の前に立った。

暫くすると、私の左隣にどうやら私と同じ書架に目を留めているらしい人の気配を感じた。
特に気にせず私は上の段の左端から目線を順次右に移動させて、並んでいる本のタイトルを一冊ずつ読み取っていった。

やがて中腰の姿勢になった。
すると左隣の人も同じタイミングで中腰になった。

少し気になった私は、左の人の気配を読み取ろうと努めた。

明らかにこっちを見ている。

但しこっちというのは同じ段の同じ本という意味ではなく、私の顔という意味のこっちである。

私は視線を微かに左にずらし、更に注意深く左の人の気配を窺った。
靴とズボンの感じから言ってどうやら初老の男性のようだ。
体は書架の方を向いているようなので、顔だけが私の方に向いているのだ。

何故?なんか用なのか?

粘ついたその視線に耐えられなくなった私は、その時ちょうど目の前にあった一冊を棚から抜き取り、蹲踞(うんこ座り)の姿勢をとって立ち読みならぬ座り読みを始めた。

するとどうだ。
彼もやはり蹲踞の姿勢をとってきたではないか。
もちろん顔は私の方を向いたままだ。

暫くすればどっか行くだろう。
そんな淡い期待を抱いた。

ところが、彼は5分経っても10分経っても私の左隣に居座ったままじっと私の顔にその粘ついた視線を浴びせ続けたのだ。

こいつちょっとヤバい奴なんじゃないのか!?

私は再び目の前の段から別の一冊を抜き取り、計2冊の本を持って私の真後ろにあった三人掛けの長椅子に腰掛けた。

まじかっ!

彼は間髪を入れずに私の左隣に腰掛けた。
やっぱり顔だけを私の方に向けて。

これは何だ?何かの勝負なのか?

それから暫くの間、私は偶然手に取った2冊の本のページを何となく繰っていたのだが、ついに我慢出来なくなり意を決して左を向いた。

彼と50cmの距離で思いっきり目が合った。

私の目の前には、銀縁メガネで白髪交じりの一見大学教授風だが笑い方を失敗するとただの変態顔にもなりかねないという何とも微妙な感じのジジイがいた。
そう、ここからはジジイと呼ぶことにする。

そのジジイの眼差しがあまりにも真剣でどこか切羽詰っているような感じに見えたので、私はこれ以上踏み込むのを躊躇し、そのまま立ち上がって更に奥の書架に移動した。

振り返るとまたジジイと目が合った。
イラッとした。
よく見るとジジイの手には女性用ファッション雑誌が握られていた。

まあいい、流石に追ってはこないようだ。

私は頭と気持ちの整理をする為に再び館内を一周することにした。

約10分後。

よし、帰ろう。もちろんジジイの元にではなく私の自宅にだ。
その前にこの読む気も無いのに偶然手に取った本を元の場所に返さないと。
ジジイも流石にもう同じ場所にはいないだろ。

私は少し離れた別の書架の陰から例の書架をそっと覗き見た。

うわっ!再びの邂逅。
また目が合った!!ジジイ!

ジジイは長椅子で微動だにしていなかった。

流石に気持ち悪くなった私は踵を返して貸出カウンターの方に向かって歩いた。
結局読む気も全く無い本を二冊借りることになった。
借りてから気づいたが、それらは25年ほど前に出版された紙も赤茶けてほぼ古書に近いような装丁の本だった。

これも何かの縁なのか?

結論:
心に抑揚を求めて訪れた図書館で、抑揚どころか激しい動揺を得た。

……続く。

最後まで読んで頂き、感謝、感激です。

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