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『山の音』を読んで。

皆さん、どもども。
うつを背負って人生ヒルクライム中のオペラです。

先月まで、私は月に約10冊ほど本を読んでいました。
もちろんほとんどが図書館から借りたものです。

ある時ふと気が付きました。

「なにを読んだか忘れている。
 たとえ覚えていてもそれがどんな内容だったのかと問われれば説明できない」

何だか勿体ない気がしたので記録をつけ始めました。
タイトル、著者、出版社、スコア(5点満点)、概要など。

実は月に10冊読んでいる事が分かったのも記録をつけ始めたからです。

ところが、今月になってからというもの私は本を一冊も読んでいません。

一体なぜ?

抑うつによるものなのか、それとも期待を抱いて拝読した現代ロシア作家の代表作と言われる作品があまりにも私の好みに合わなかったショックからなのか、或いはただ単に読みたい本が見つからないだけなのか。

理由は自分でも良く分からないのですが、とにかく読書に対するモチベーションを再び上げなければならないという気持ちをずっと抱き続けて過ごした11月でした。

そこで私は突如思い立ちました。
とりあえずスコアで”5”をつけた作品、すなわち感銘を受けた作品のレビューでも書いてみたら何かしら変わるのでは。


『山の音』 川端康成


言わずと知れた大御所です。
この作品は読み手にある種の意志を求める内容だと思います。
『山の音』は誰が読んでも楽しめるように書かれている訳ではありません。
この作品は、読者自らが物語に補助線をつけて読まなければ、ただ死期を予感する老人の話という表面上の理解しか出来ないようになっています。

何故この本が傑作であるかという解にたどり着くには、はっきりとは記述されていない物語の裏の部分、すなわち主人公の隠された心理に着目する必要があります。

家長である(はずの)主人公、そして息子の嫁の唯一の庇護者である(はずの)主人公。
直接語られてはいませんが、彼は、物語が進むうちにある事に気づいていったのです。

――もしかして、家族のだれよりも死に対して無知なのは自分なのではないだろうか?

読後、読み手は全てのエピソードがこの心理の上に成り立っている事に気づかされるのです。


繰り返しますが、この作品は読むときに自分で補助線を引く必要があります。
うまく引ければ全てのエピソードが前述した主人公の心理の上に成立している事が理解できます。
ただ単に老いに対する恐怖だけでこの物語のすべてを説明することは出来ないのです。

主人公の心理は物語において具体的に語られる事はありません。
もしかしたら本人も気づいていないのかもしれません。
私はそれを家族に対する劣等感、そして自分に対する無力感だと感じました。

死を知ること。

これが人生における成熟だとするならば、主人公は誰よりも未成熟であり、そこに抗いようのない劣等感が生まれるのです。
誰も救えず何も解決できない自分に、そして成熟に至ることなく老いて白痴となる自分に、どうしようもない無力感を抱くのです。

名作です。

ここで一つ余談です。
川端康成と言えば、これも名作『古都』が思い出されます。
なんと実写映画が近日公開されるそうです。

内容が現代風にアレンジされ、主人公がフランスに行くとかどうとか……
フランス?
勘弁してくれ。

……続く。

最後まで読んで頂き、感謝、感激です。

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