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子猫とおばちゃんを癒してみる

皆さん、どもども。
うつボッチオペラです。

ある日の夕方、強烈な西日に茹でられつつコンビニから帰宅途中の私の耳に届いてきたのは猫のか弱い鳴き声でした。

「にゃあ~ぁぁん」

声の方に目をやると、側道の藪のなかに2匹の子猫。

足を止めると熱風で昇天しそうだったのですが、久しぶりに何かに求められている(と思った)というささやかな充足感には抗えず、そぉーっと近づいて腰を下ろしました。


私が猫語(我流)で呼んでいるにも関わらず彼らは近づいて来ません。
(恐らくまだ言葉を習得していないのでしょう)


仕方がないのでレジ袋から缶詰を出して蓋を開け、そっと彼らの近くに置いてみました。

彼らは暫し葛藤したのち、どうやら恐怖を食欲が凌駕したようです。
恐る恐る缶詰に近づいて食べ始めました。

その時です。

「しゃあああああぁぁぁぁーーーー!!」

背後に母親と思われる猫が、私に思いっきり威嚇行動をとりながら現れました。

その時私は、子猫たちの無心に缶詰を貪る姿と、母猫の我が子を思う姿にちょっと心打たれていました。


そして更にその時です。


「ちょっと!! 餌やらんといてっ!!」


人間のおばさんが登場しました。

レジ袋を両手に抱え、通りの向こう側から仁王立ちで私を睨みながらどなっています。

「餌やるんなら連れて帰って!!
世話する気もないのにええ気にならんときやぁぁぁーー!!
増えて困っとるんやこっちはぁ!!
連れて帰って!!
連れて帰って!!
飼えへんのに餌やらんとってんか!!」


とりあえず謝りました。

「す、すいません」

敵味方が変な感じになっている三角関係(私、猫、おばちゃん)がここに完成しました。
(まあ、立場が微妙なのは私だけなんですが)


おばちゃんはその後ひとしきりまくしたて、私はその間とりあえず謝り続けました。

その後、あばちゃんは言いたかったことを全て吐き出したように思われ、
もはやサンドバッグと化した私に向かって
「ふーーっ」
と大きく息をはき、

そしてなんと、いやまさかの、

2周目に突入しました。

「餌やるんなら連れて帰って!!
……
以下略」



一瞬あっけにとられた私ですが、おばちゃんに何が起こっているのか確認するために私は注意深くおばちゃんの顔を観察しました。

そのおばちゃんは明らかに悦に入っているようでした。

RPGで敵をボコボコにしているときのあの感覚です。

恐らくですが、おばちゃんはこれまでまともに自分の訴えに耳を傾け、真摯に謝意を表してきた(おばちゃんにとっての)敵に遭遇したことが無かったのではないでしょうか?

初めて無条件降伏してきた敵に対して、自尊心と征服欲が満たされ、さらなる快感への誘惑に負けたのでしょう。

真夏の夕方です。

両手に重そうなレジ袋をぶら下げ、汗だくのまま買い物を終え、帰宅すると夫と子供の晩御飯の支度へかかるのです。

夫も子供もろくに自分のいう事を聞いてくれません。

子作り、いや子育てへの不満も多分に抱えているでしょう。
(注:すべてオペラの想像です)


そんな時に出会ったのです。

自分に忠実なサンドバッグを。


これは叩かざるを得ないでしょう。


そんな妄想に浸りながら私は2周目を耐え抜きました。

さすがのおばちゃんも若干表情に余裕が出てきたように見えます。

満足げに「ふーーっ」と大きく息をはき、
これで帰るのかと思いきや、





「餌やるんなら連れて帰って!!
……
……
以下略」









お、おいっ、3周目があるのか!?


おばちゃんは何とそのまま3周目へと突入したのです。

振り向くともう子猫も母猫も消えていました。

第三者の目からは私とおばちゃんの関係はどのように見えたのでしょうか?


なぜだ? なぜ3周目があるんだ?


私は自問自答しましたが直ぐには適当と思われる解は見出せませんでした。

そこで私はおばちゃんの表情にその答えを求めました。


無表情。


まるでおばちゃんは鏡に向かって自問自答しているように見えました。

修行僧、或いは古代の哲学者のようです。


私はそこで一つの解に行き着いたのです。


このおばちゃん、もしかして話がうまく切れなくなっただけじゃないのか?


そう、友達と異常なほどの長電話にいたるあの負のループです。


どうやって終ればいいのか?
出口はどこにあるのか?
着地点はだれが用意してくれるのか?



無限ループが誕生しそうな危機を感じた私は、すぐに回避行動に移行しました。
(私は散歩の行きに見かけた主婦2人組が、約1時間後、帰りにも同じ姿勢で井戸端会議を続けているのを何度か目撃したことがあります)


わたしはそっと後ろを振り向き、空になった缶詰を片付け始めました。


するとおばちゃんはすぐに離脱行動に移行し始めました。

3周目のセリフは徐々に小さくなって行きました。

おばちゃんは帰宅の途に就いた、いや就けたのです。
(私に感謝してほしい)


これはどうなのでしょう?

ある意味、私は猫とおばちゃんの両方を同時に癒してあげた事になるのではないでしょうか?


暑い夏に一服の清涼剤にして頂ければ幸いです。(ってなるか!)




……続く。 


最後まで読んで頂き、感謝、感激です。 

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