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『クラッシュ』を観て

皆さん、どもども。

うつボッチオペラです。

マット・ディロン、サンドラ・ブロック主演のアカデミー賞作品『クラッシュ』を観た。

この映画は、多国籍国家アメリカの抱える人種間における多種多様な問題点について切り込んだ人間ドラマである。

冒頭で起きる交通事故に至るまでの二日弱の間に起きた様々なストーリーが、お互いに相関関係を持ったままそれぞれ被害者或いは加害者という立場でその苦悩や葛藤を描いている。

この映画で言いたいこと、即ちテーマは何となく理解できる。

劇中においては実に様々な人種が「私はアメリカ人だ」という自己認識のもと、同じアメリカ人であるはずなのだが肌の色の違いから反目し中々理解しあえないもどかしさと悲哀を抱きながら生きている。

この映画の中において、それはマジョリティである主人公の白人においても同様で、マイノリティ優遇により仕事を奪われた被害者的立場と、その憂さを晴らす為に人種差別主義を選んでしまう加害者的立場の両方の側面を持っている。

お互いに諸手を挙げて相手の存在を受け入れる事が出来ず、被害妄想ばかりが募り、それがやがて憎しみや偏見に繋がる。

しかしそれはあくまで偏見による妄想の憎しみであり、心の深層においては同じアメリカ国民、同じ社会に生きる仲間であることもまた理解しているのだ。

そのような内容を物語るエピソードが次々と連鎖的に登場し、1つの印象的な言葉が何度か登場する。

「Look at me」 私を見ろ!

相手の肌の色を含む姿かたちや言動などに惑わされず、お互いに目を見詰め合い真の相対を持って話し合う事が必要なのだ。
この言葉のあと、いずれもお互いの距離感を縮めて相互理解の一歩を踏み出す登場人物達を見て、この言葉の意味を私はそう取った。

しかし、この映画を観て私がもっと強く感じた事が1つある。

それは恐らくアメリカ本国では、いやこの作品の制作側も意図していない事のように思えるのだが、日本に住む私にとってはむしろこちらの方がより早急に解決すべき問題の1つではないだろうかと思えてしまう。

それはアメリカの銃社会のことである。

先日の映画批評で『ミスト』を取り上げたが、この『クラッシュ』で更にその思いが強くなった。

むしろ銃に対するアンチテーゼとした見方もあるのではないだろうかと思ってしまう。

要は銃の存在そのものが本来起こりえない悲劇を、いとも容易く、いとも安易に引き起こしており、本来あってしかるべきである人間同士の対話というものが省略されがちになっているのだ。

この映画の批評に置いてアメリカの銃社会について誰か言及しているのかどうか私の知るところではないのだが、この映画を観て私がまず最初に感じたことはそれだった。

そして私は思った。「銃社会をまず止められないのか?」と。

黒人が卑屈な笑いを浮かべてズボンのポケットに手を突っ込んだら銃を取り出す可能性が! などという考えが少しでも頭をよぎったら、その時点でもう「相手の目を見てお互いに本音でぶつかり合おう」などと誰が思うだろう。

全米ライフル協会の圧力とか内輪の問題とか色々あるんだろうが、このままで本当にいいのだろうか?

まるで核保有国同士の縄張り争いのような緊張感と上辺だけの付き合いを、そのまま人間関係に当てはめたような社会になっているのではないだろうか?

私は銃社会かつ多国籍国家で生活をした経験はないので、そこに暮らす人々の実感や本音がどのようなものなのか推し量るのは難しいのだが、まあ生まれたのが日本でよかったという感想も付け加えて終わりにしたい。

……続く。

最後まで読んで頂き、感謝、感激です。
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