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高知県へ、前編。

皆さん、どもども。

うつボッチオペラです。

帰省した翌日、私は車で高知県へと足を延ばした。

高知は高速を降りても快適なドライブが楽しめる。

京都とはブレーキとアクセルの比率が真逆になるのだ。

私は目的地までほとんどアクセルに足を固定したまま、のんびりとした南国の気分を堪能した。

ブレーキに足を乗せる時間の方が圧倒的に長い京都とは異なり、ドライブそのものを楽しむことができる。

信号も車も多すぎるんだよ、京都は。

そんな京都批判を呟きながら、気が付けば最初の目的地である『龍河洞』へ到着していた。

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龍河洞とはその名の通り、まるで龍がうねっているかのような複雑な経路を持つ洞窟である。

高知の貴重な観光資源であり、国の天然記念物にも指定されている由緒正しい自然芸術なのだ。

しかし本日はGWもとうに過ぎたただ単に至って普通の平日。

観光客など私を除いて誰一人として歩いていなかった。

車から降りて歩いていると、付近の施設の人らしいおじさんに「こんいちわ」と声をかけられ、車を停めるベストポイントなぞを聞いてもいないのに教えてくれた。

そんな気さくな雰囲気が実に気持ちをほのぼのとさせてくれる。

洞窟の中は薄暗く、空気はひんやりとしていた。

P5160257.jpg  
しかし真っ暗で物音ひとつせず、周囲に人の気配も何もない狭い洞窟の中を一人で歩いていると急に怖くなってきた。

まるでお化け屋敷の中を一人で歩いているような気分だ。

洞窟はひたすら登りである。

腰をかがめ、時には小さく縮こまらないと通れない通路が至る所にある。

涼しいはずの洞窟内にも関わらず、私は既に汗だくになっていた。

P5160255.jpg

徒歩で登れないところには階段が架かっている。

まるで崖登りをしているような感覚である。

私が翌日激しい筋肉痛に襲われたのは言うまでも無い。

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基本的に全く人気の無い今日の洞窟内だが、中間地点と終点にはガイドの人が待ち受けており、通行する観光客に洞窟の成り立ちなどを説明してくれる。

こんな暗闇の中、コウモリと一緒に人が来るのをただじっと待っているなんて怖くないのだろうか?

私は暗闇の中久しぶりに遭遇した人間に、なんだかほっと一安心したのを覚えている。

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後半は登りも一息つき、通路も大分広く歩きやすくなってきた。

高さ30mもある天井や、コウモリの巣窟となっている深い井戸のような割れ目にも遭遇した。

コウモリは夕方になると獲物を求め一斉に地底から飛び出してくるらしい。

私は今回一匹しか遭遇しなかったが、薄闇の中、頭上近くを縦横無尽に舞い飛ぶコウモリは決して気持ちの良いものではなかった。

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出口付近には弥生人が暮らしていた跡が見つかっているらしい。

外敵から身を護り、雨風を凌げ、気温も一年を通して安定している洞窟内は、その当時住居としては格好の場所だったのだろう。

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洞窟を出、汗にまみれた体を冷やすついでにしばらく休憩した。

見下ろすと、入り口から結構登ってきているのが分かった。

どうりで疲れるはずだ。

元の場所へ下山するルートには何故か刃物屋さんがいた。

もちろん私は声をかけられた。

この普通の平日、おそらく私しか客がいないのだろう。

刃物屋のおじさんが言うには、この町は刃物で有名なのだという。

陳列台にはおじさんが作ったらしい大小さまざまな包丁が並べられている。

しきりに紙を切って切れ味を自慢し、実演販売に精を出すおじさん。

「どうです、軽いでしょう」と無理やり包丁を2本持たされた。

購入を渋っていると、おじさんは何やら封筒の束のようなものを机から取り出し私の目の前にかざす。

「これ現金書留。リピーターがまた送って欲しいゆうてお金送ってくるんよ」

さすがにちょっとイラッとした。

「半額になるんやったら考えるけど」

全く購入する気の無い私は、あからさまに無理な金額交渉をふっかけた。

「半額は無理。引けて1割。うちはぎりぎりの価格設定やから」

そんなこんなで約15分、私は何とかおじさんの執拗なセールストークから離脱し、「家の包丁、満足できるかぁー?」というおじさんの最後の声を背中で聞きながらその店を後にした。

しかしあの現金書留の束、もしかして自作自演じゃないだろうな。

考えれば考えるほど怪しい刃物屋だった。

そこから更に下っていると、資料館に遭遇した。

中にはいると、そこはまるで小洒落たバーのような佇まいだった。

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何故か地球の成り立ちにまで枠を広げたこの資料館で、私は再び休憩を取った。

下りは下りで結構きつかった。

そして更に下り、もうすぐ下界へという地点で、今度は鶏の展示場に遭遇した。

尾長鶏をはじめ、部屋中様々な鶏で埋め尽くされていた。

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私は鶏の放つ強烈な匂いに多少ダメージを受けながら小屋を後にし、昼食を採る為に食堂へと入った。

思った以上に体力を削られ、朝から何も食べていないのも手伝い私の空腹具合は半端ではなかった。

私は天丼ざるそばセットの食券を購入し、隣のみやげ物屋の店番も兼任しているらしい食堂の主人にそれを渡し、テーブルについてグッタリと食事を待った。

2階からカラオケが聞こえてくる。

店の主人は私の食事を作っているので、隣のみやげ物屋には誰もいない。

客が来たらどうするのだろう。

15分ほど待ち、ようやく私の前に出てきたのは牛丼ざるそばセットだった。

おい!買ったチケットは天丼のほうだぞ。

言おうと一瞬思ったが、忍びないので止めた。お腹も減っている事だし。

店主は私の前に牛丼ざるそばセットを置くと、そのまま再び隣のみやげ物屋の店番に就いた。

しかし今日は終始本当に客が私しかいなかった。

入場チケットのもぎりも、途中と出口のガイドも、刃物屋のおじさんも、この食堂も、すべてが私の為だけに存在したと言っても良い位である。

あらゆる意味で疲れた私は、自販機で缶ジュースを購入してそのまま車に戻り、車内の冷房を効かせてタバコで一服した。

「さあ、次の目的地へ向かおうか」

腹が満たされ体力も回復した私は、龍河洞を後にして高知ドライブ後半へとアクセルを吹かしたのだった。


……続く。

最後まで読んで頂き、感謝、感激です。
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