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『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を読んで。

皆さん、どもども。

うつボッチオペラです。

村上春樹氏の新作『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(タイトル長いな)を本日読了しました。

これまで私は氏の著作を7冊ほど拝読させて頂いているのですが、そのどれもがひたすら読むという作業に自分を没頭させ、ページをめくる事である種の期待と興奮を喚起させてくれるものでした。

そしてもちろんこの新作については、今まで以上に多大な敬意と期待を込めて読み始めました。

しかし何故だか今回は、私は過去の作品に抱いていたようなテンションを得る事がかないませんでした。

何故なのでしょうか?

本著の内容は村上作品には珍しくタイトルに全てが集約されています。

無個性(
色彩を持たない)だと自分で思っている多崎つくるが、16年前に自分に降りかかった悲劇の顛末を探るため当時の親友達を巡る旅(巡礼)に出かける、端的に言うとそんな物語です。

ここで主人公が無個性なのは村上作品らしく違和感はありませんが、何故かその他の登場人物についても同様に無個性というかキャラが薄いのです。

これでは物語に感情移入していくのは中々難しくなります。

主人公は16年前の悲劇について、自分でその断片をかき集め自己の正当性を再確認していくのですが、結局は過去の真相を問うだけの物語となってしまっているのも残念です。
まあ、
その当時の出来事に折り合いを付けて、そこから現在の自分と自分を取り巻く環境とを改めて見つめなおすというサブテーマ的なカタルシスも有ることは有りますが、あくまで補完的なものに留まっています。

そして物語の結末は、「えっ!ここで終わるの?」という部分で突如として締めくくられます。

展開からすると、「さあここからどうなるんだろう?」という場面なので読者からすると下巻があるのではないかと思わず巻末を探してしまうような残念な消化不足を感じてしまいます。

更に登場人物の中で唯一キャラの立ちそうだった灰田という青年も突如姿をくらまし、それっきり登場する機会はありませんでした。

更に更に、主人公は物語後半で親友の一人に会うためフィンランドにまで出かけるのですが、やはりそこでもフィンランドだからこそという類のドラマは起こりません。
行って、会って、聞いて、理解して、ハグして、そして帰ってくるだけです。

という訳で、色々な伏線があるようで実は無く、盛り上がるような展開を期待させて実は無いという、かなりドS志向の小説だったなという印象です。

これまでの作品に比べると、なんだかこじんまりまとまっていて、まるで村上春樹っぽい他の誰かが書いた小説のような感が否めませんでした。

私個人の感想としては、世界系(自分の個人的な行動がひいては世界に影響を与えてしまうような物語)の走りとして独自の世界観を持った氏の新作なのですが、今回は少しばかり期待はずれでした。

という訳で、私は再び過去の氏の著作を読んで村上ワールドに浸りたいと思います。


……続く。

最後まで読んで頂き、感謝、感激です。
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