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『沈まぬ太陽』読了、そして知る現実の厳しさ!!

皆さん、どもども。

うつボッチオペラです。

山崎豊子著 『沈まぬ太陽』、ようやく読了した。
ハードカバー5冊の長編小説だったのだが、ひと時も私を飽きさせることなく最後まで読むことが出来た。

これからはネタバレも含むので、もしこれから読む予定の方は帰っていただいた方が良いかと思う。

以前紹介した記事←(ここをクリック)で第2巻までの感想を書いているので、もしご興味があれば読んでみて頂きたい。

さて、この本なのだが、会社から報復人事を受け世界の僻地をたらい回しにされている主人公恩地が、第3巻以降どのような復活を遂げるのかが私の興味の中核であった。

そして第3巻以降、日本における航空機墜落による500人以上の死者、半官半民企業であるゆえのずさんな経営及び人事体系、はては組合同士の確執まで、非常にドロドロとした内容を呈してきた。
まあぶっちゃけJALでの実話を基にした小説なので、結構真実味を帯びているというか、細部に渡って具体的なのである。

そんな中で救世主として畑違いの企業からさる会長が総理の勅命を受け、世直しとばかりにこの会社に降臨してくる。
そしてこれまで不遇のサラリーマン人生をひたすら歩み続けていた主人公恩地にも、ようやくスポットライトが当たる事になるのだ。
なんと、社内での組合を1つに統合し、本来あるべき従業員の業務体系、強いてはそれが空の安全へと直結するよう社内改革を目標として組織された会長室への配属となったのだ。

これはもうどう考えてもこれから勧善懲悪、これまで散々甘い汁をすすっていた本社及び関連企業の重役に正義の鉄槌が、そして会長の遠山裁きよろしく恩地は晴れてハッピーエンドという筋書きを想像してしまう。

ところがだ、この小説は結局そのような道を歩んではくれなかった。

会長は志半ばで辞任し、そのあおりをくらい恩地は再度アフリカ、ナイロビへ単身赴任へと追いやられる。

そして終わり。

そう、この小説はこれで終わってしまったのだ。

作者の山崎女史は小説ではなく、ノンフィクションを書きたかったのか?
いや、分類としては史実を元にはしているが明らかに小説である。

では何故このような終わり方を。

読者である私の心待ちにしていた勧善懲悪のシーンは一体どこに?

その答えは、『沈まぬ太陽』、このタイトルがそれを物語っていたのかもしれない。

結局太陽を沈める事の出来る人間など存在せず、その太陽とは巨大な利権や汚職にまみれたこの大企業の体質そのものだったのだ。

著者はそのタイトルで既に答えを出していたのではないだろうか?

この小説は、一生懸命真面目に生きて正義を貫いた一人の人間が救われるストーリーを綴ったものではなく、いつのまにか巨大に膨れ上がり最早救いようの無くなった大企業のなれの果てを描いたものだったのかもしれない。

あえてそこらの小説風に主人公をハッピーエンドにして完結するのではなく、主人公含めた全ての登場人物がこれからも永劫に背負い続ける業の巨魁を最後に見せたかったのではないだろうか?

巨大に膨れ上がり、もはや沈む事の無い灼熱の沈まぬ太陽に本書の登場人物達はこれからも焼かれ続けていくのだ。

そして更に驚くのが、これらが全て事実を基にして描かれているということだ。

そう、これが現実なのだ。

頑張っていれば、真面目に一生懸命働けばいつかは報われる等というセンチメンタルな側面はこの小説には無い。
何故なら現実に起こったことがそのまま描かれているからだ。

結局、一生懸命ずる賢く頑張っている者だけが、辛うじてその地位を維持していられる。
そんな現実社会そのものが、この小説での結末なのだ。

この本について1つだけ言っておきたい。
せめて小説を読む時くらいは現実逃避して甘い夢を、などと期待して読む本ではないという事を。




……続く。

最後まで読んで頂き、感謝、感激です。
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